2021年2月25日 （仮訳）中国中部産のClavaria属2新種 Yan, J. et al., 2020. Two new species of Clavaria (Agaricales, Basidiomycota) from Central China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.477.1.5 [Accessed February 25, 2021] 【R3-08177】2021/2/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国からClavaria griseolilacinaおよびC. sinensisの2新種を記載した。 前者は子実体が淡紫色～淡紫灰色で枝が疎ら、後者は子実体が淡紫桃色～淡紫色で盛んに分枝することなどで特徴づけられた。 中国産Clavaria属菌の検索表を掲載した。 中国湖南省郴州市宜章県莽山国家森林公園 （新種） Clavaria griseolilacina P. Zhang 語源…灰紫色の（子実体の色から） 【よく似た種との区別】 Clavaria fumosa（サヤナギナタタケ） 肉眼的形態が類似している（野外で混同のおそれがある） ITS領域に基づく分子系統解析で近縁（同じクレードBfumosaクレードに含まれる） 本種と異なり中国のみではなく米国、ロシアなど汎世界的に分布する 本種と異なり子実体が疎らに分枝するのではなく稀にしか分枝しない 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Clavaria argillacea（キアシセンコウタケ） 子実体が分枝することがある 本種と異なり担子器基部に輪状のクランプを有する 本種より担子胞子のサイズが大きい Clavaria sinensis 中国に分布する 子実体が分枝する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁（同じクレードBfumosaクレードに含まれる） 本種と異なり子実体が疎らに分枝するのではなく盛んに分枝する 本種より担子器が短い 本種より担子胞子の幅が広い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Clavaria zollingeri（ムラサキホウキタケ） 中国に分布する 子実体が分枝する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁（同じクレードBに含まれる） 本種と異なり子実体が淡紫色～淡紫灰色ではなく紫色～濃紫色 本種と異なり子実体が疎らに分枝するのではなく盛んに分枝する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州古丈県高望界村 （新種） Clavaria sinensis P. Zhang 語源…中国産の 【よく似た種との区別】 Clavaria griseolilacina 中国に分布する 子実体が分枝する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が盛んに分枝するのではなく疎らに分枝する 本種より担子器が長い 本種より担子胞子の幅が狭い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Clavaria zollingeri（ムラサキホウキタケ） 中国に分布する 子実体が盛んに分枝する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁（同じクレードBに含まれる） 本種と異なり中国ではなく米国、カナダなど汎世界的に分布する 本種と異なり子実体が淡い帯紫桃色～淡紫色ではなく紫色～濃紫色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Clavaria martinii 子実体が盛んに分枝する 本種と異なり子実体が淡い帯紫桃色～淡紫色ではなく黄色 本種より担子器が長い 本種より担子胞子の幅が狭い Clavaria pumanquensis 子実体が盛んに分枝する 本種と異なり子実体が淡い帯紫桃色～淡紫色ではなく白色～帯黄桃色 本種と異なり担子器が4胞子性ではなく2胞子性 本種より担子胞子のサイズが大きい Clavaria diverticulata 子実体が盛んに分枝する 本種と異なり中国ではなくブラジルに分布する 本種と異なり子実体が淡い帯紫桃色～淡紫色ではなく淡黄色～帯緑黄色